[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

ポルシェ911 GT3 RS マン島TTコースの地で味わう比類なきコース、比類なきクルマ

2018.06.03


番外編:10年前の英国ベストドライバーズカー選手権

AUTOCARがマン島の地に立ったのは、今回が初めてではない。さかのぼること2008年の年末、英国ベストドライバーズカー選手権の比較テストのため、5台のスポーツカーやスーパーカーとともに、大挙して訪れたことがある。

その時は、島を訪れる前に、英国中部のベットフォード・オートドローム・サーキットを使用して、既に2日間の比較を終えていたのだった。ところが島に着いてみると、マン島の観光事務局が山岳部の道路の一部をAUTOCARのために閉鎖してくれていることが明らかになり、どのクルマが最速か、比較することになった。

その時の5台は、ロータス・エリーゼSCにKTM Xボウ、アウディR8、ランボルギーニ・ガヤルド、日産GT-Rという顔ぶれ。話が逸れるが、この中の3台はいまだに製造されていることが、少し不思議に思える。

閉鎖されたセクション全体を使用すると、最高速度が高いクルマほど大きなアドバンテージを得ることがわかかった。しかも、ランボルギーニが250km/hの速度でジャンプする区間があることも判明し、より短くタイトで、公平な比較ができる区間を使用することに変更した。

小さなロータスはほかの4台と対等に戦うことは難しかったが、それでも約5kmのコースを2分5秒で走りきった。2番手は丁度5秒速く走ったアウディで、最高速度は204km/hに達した。ロータスは193km/hだった。KTMの最高速度はロータスほど高くはなかったものの、アウディよりも1秒速かったのは、グリップの高さとブレーキングの良さが影響したと思われる。

そして、ランボルギーニ・ガヤルドが日産GT-Rを0.7秒の差を付けて勝利したのだが、実際はガヤルドの最高速度が210km/hに届いていたのに対し、日本から輸入したGT-Rは、180km/hでスピードリミッターが働いてしまっていたのだ。

スピードリミッターが効いた状態で、ミドシップのスポーツカーにわずかな差で2番手に付けたGT-Rのタイムは、信じられないものだった。もし180km/h以上出せていたなら、3秒は速かったのではないかと考えられた。

結果、ベットフォードでの結果から変更はなく、GT-Rがその年の勝者となったのだった。

 
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