BMW Z4 2018 プロトタイプ初試乗 スポーティさと快適性の両立めざす

公開 : 2018.06.11 10:10

実際に運転してみると

ダイナミクスチームの開発の舞台であり、われわれが評価に使うのはミラマスのハンドリングサーキットだ。ここはコーナー、バンプ、くぼみが多数組み合わさり、周辺にはプロバンスの山々からなるワインディングロードもある。

5月後半の日差しの下、オープンで走るにはもってこいの環境だ。ただし、このクルマの運動性能はここではなく、より過酷なニュルブルクリンクで鍛え上げられている。

M40iは主に3つのドライビングモードをそなえる。コンフォート、スポーツ、スポーツプラスだ。それに加え、カスタムモードもある。コンフォートモードではバンピーな路面でも落ち着いて快適なドライブが楽しめる。さらにペースを上げてみても、M40iのレスポンスは鋭く、ステアリングは正確だ。

スポーツモードに切り替えてみると、走りの質はさらに向上した。サスペンションは硬くなるが、骨が揺さぶられるような突き上げはない。ステアリングも引き締められ、エンジンのレスポンスはさらに鋭くなる。より低いギアでホールドされるようになり、サウンドも官能的になった。これによりさらに刺激的なドライビングエクスペリエンスが得られる。

ご想像の通り、スポーツプラスはそのうえを行くものだ。ただし、少々洗練の余地があるように感じられた。

基本的にはこんなところだ。ディエトリヒはいう。「われわれがスポーツカーを作りたがっていることは皆の知るところです。そしてBMW上層部はわれわれの好きなようにやらせてくれました。こんなクルマに関わることができて光栄です」

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