新型メルセデス・ベンツAクラス A250に試乗 高級で快適 新たな基準に

公開 : 2018.06.13 10:10

どんな感じ?

洗練と活気 ホットハッチは目指さない

素晴らしい仕上がりのモデルであり、224psを発揮する2.0ℓエンジンに相応しい活気を身に付けている。

思わず選択してしまいたくなるスポーツモードでは、スムースなエンジン回転の高まりとともに、心地よいハスキーなサウンドがキャビンを満たす一方で、コンフォートに切り替えれば、驚くべき洗練と、落ち着きをこのクルマは見せる。

7速デュアルクラッチのオートマティック・トランスミッションが、急減速では慌ただしい様子を見せるが、ほとんどのシーンで、スムースな変速とともに適切なギアを選択し、パドルシフトによる操作は、マニュアルギアボックスなど不要に感じるほどの優れた反応を見せる。


洗練された乗り心地とハンドリングの、日常使いできるクルマを探しているなら、相応しい道でのAクラスはまさにうってつけのモデルだといえるだろう。

コーナーでは、見事な正確さでエイペックスを捉え、猛烈な勢いで出口へと向かう。例え、メルセデスらしからぬフィールに乏しいステアリングに不満を感じても、この見事な脚捌きをみせるFFモデルであれば、運転を楽しむのは簡単だ。それでも、よりフィールと手応えがあれば、さらに申し分なかっただろうと思わずにはいられない。

A250はゴルフGTIではないし、ホットハッチになろうとしている訳でもない。このクルマは活気溢れる小型モデル以上の存在であり、その快適さと高級なインテリアによって、クラスに新たな基準を作り上げようとしているのだ。

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