Cセグメント比較試乗 メルセデスAクラス vs アウディA3 vs BMW 1シリーズ

2018.06.30


初代からはすっかり宗旨変えの4代目

今回の新しいAクラスは4代目となるが、初代モデルからスタイリングはだいぶ変化した。1997年に登場したAクラスと2代目までが備えていた斬新な要素は、2013年に登場した3代目ですっかり消えてしまった。当時の革新的ともいえたスピリットは、もう戻ってこないだろう。

新しい4代目Aクラスは、今回比較するA3スポーツバックや1シリーズより、全長も全幅も大きくなっている。ボディが大きい部類のCセグメント・ハッチバック、ホンダ・シビックやマツダ・アクセラなどと比較しても、全長はさらに長い。

1990年代に生まれた初代が売りにていた、「コンパクトカーより短いボディに、ファミリーカーより広い車内」という表現を覚えている読者もいるだろう。この発想も変化したようだ。広範囲に渡る自動車市場が生んだ結果なのだろうが、残念にも思えてしまう。しかし、メルセデスが多くの顧客のニーズに合わせたハッチバックを製造することを、否定はできない。一般的なパッケージと技術を搭載していても、優れたハンドリングと乗り心地を提供してくれるのだから。

4代目のAクラスは、1.5ℓのディーゼルと、1.4ℓと2.0ℓのガソリン・ターボエンジンが当面の選択肢となり、7速デュアルクラッチATが組み合される。4輪駆動とインディペンデント・リアサスペンション、アダプティブ・ダンパーは、最もパワフルなガソリンエンジン・モデルのみで選択できる。したがって、今回われわれがテストしたA180dディーゼルには装備されていない。

今回の対戦相手は、アウディA3スポーツバック1.6TDI ブラックエディションと、5ドアに後輪駆動のBMW 116d Mスポーツ。A180dが搭載するコンベンショナルなトーションビーム・サスペンションは、プレミアムブランドとして、期待に応えるドライビングを提供してくれるのだろうか。現代のメルセデス・ベンツの乗用車として、トーションビームが採用されたのは初めてだと思う。

スポイラー類もたっぷり装備している。ハンドリングや乗り心地という面は、昨今のコンパクトカー市場での成功を握る要素としては、プライオリティが低くなってしまった。

 
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