Cセグメント比較試乗 メルセデスAクラス vs アウディA3 vs BMW 1シリーズ

2018.06.30


好勝負のアウディA3

しかも、大型サルーンとは異なり、インフォテインメント・システムのインターフェイスは、操作が難しいロータリースイッチではなくなった。ノートパソコンのトラックパッドのようなコントローラーがセンターコンソールに備わっていて、かつてのメルセデス製のタッチ式システムよりも遥かに操作しやすい。

精度が上がった新しい音声認証システム「ヘイ・メルセデス」も利用が可能。ステアリングホイールにもタッチパッドが付いており、クルマの様々な機器類の操作を行うことができる。

さらにカメラからの前方映像をナビゲーションに重ねて表示させる、拡張現実機能も利用が可能で、クルマを運転しながら、マリオカートをプレイしているような不思議な経験も味わえる。気が散ってしまう機能だとも思えるが、実際そんな印象だった。新しいAクラスは、最新技術を好むひと向けにデザインされたのかもしれない。

第一印象は極めて優れているものの、このハッチバックのインテリアは、最新のガジェットと、上質な素材だけで覆われた空間ではないことにも気付く。車内を丁寧に観察すると、第一級の水準とは少し異なる質感の部分も含まれているのだ。

例えば、操作レバーやスイッチ類の質感と組付け精度は、それほど高級感のあるものではない。パワーウインドウのスイッチやステアリングコラムから伸びるレバーは、操作するほどにA3の方が上質に感じられてくる。

そしてパッケージング。この3台では最も大きいボディサイズを持つにも関わらず、Aクラスの車内が最も広いわけではない。また、Aクラスのラゲッジスペースは360ℓと、以前より大きくなってはいるが、同様に最大ではない。

大胆に弧を描いたドアハンドルは見た目に美しいが、リアシートの貴重な膝まわりの空間を削っている。リアシートの空間も広くなったとはいえ、アウディの方がより余裕を感じられる。1シリーズよりは広いけれど。

観察は終わりにして、走り出してみよう。

 
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