Cセグメント比較試乗 メルセデスAクラス vs アウディA3 vs BMW 1シリーズ

2018.06.30


キャラクター性豊かなハンドリング

ハンドリングと乗り心地に関しても、面白みはあるものの、BMWの劣勢が見えてくる。一般道では、3台中で最も長いホイールベースを持っているにも関わらず、それなりの重量のボディが落ち着くことはないのだ。ライバルと比較して振動が気になるうえ、ボディロールも顕著。ステアリングレスポンスも、ドライバーの操作に一息ついてから、クルマが反応するような感覚がある。

反面、A3とAクラスは、よりボディコントロールが巧みで、シャープなハンドリングレスポンスと、安定した乗り心地を提供している。さらにこの前輪駆動の2台の間にも、しっかりしたキャラクター性が備わっている。

今回のアウディA3は、ブラックエディションとなり、硬いスポーツサスペンションが標準装備。メルセデス・ベンツAクラスはAMGラインとなり、「ロワード・コンフォート・サスペンション」と呼ばれる足回りを備えている。ただし、これはトーションビームを備えるすべてのAクラスに共通するものなのだが。

予想通り、メルセデスのサスペンションの方がアウディよりも柔らかい。しかし、ハンドリングは、A3が持つ強力なグリップレベルという点以外では、メルセデスの方がややリード。アウディよりもスムーズにノーズは向きを変え、ボディを水平に保ったまま、優れたバランスでコーナリングしていく。

A3は、Aクラスほど魅力的な感覚はないものの、優れたシャシー性能で、より限界点が高いことがわかる。通常の走行スピードでの乗り心地にも優れ、巧みにボディを落ち着かせていることを感じ取れる。全体的なバランスとしては、最も速いペースでの走行を望むならA3。ドライビングを楽しみたいひとは、後輪駆動のBMWではなく、A180dという選択になるだろう。

 
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