試乗 三菱ショーグン(パジェロ)・スポーツ 英国で復活 高いオフロード性能

2018.07.02


詰めの甘さが残るオンロード性能

インテリアデザインに特徴はないが、必要なものが機能的にレイアウトされている。ライバルモデルと比較すると、ダッシュボードのボタンやスイッチ、プラスティックパーツの仕上げなど、質感では劣っていると思う。

インフォテインメント・システムは7インチのタッチスクリーン式で、グラフィックや操作性は標準的なもの。アップル・カープレイやアンドロイド・オートなどでスマートフォンとの接続も可能な反面、ナビゲーションシステムは備わらないから、地図アプリは重宝するだろう。

旧モデルのように四角張ったスタイリングではないが、郊外の狭い道路では、期待ほど思い通りに走れるサイズではない。また舗装されたワインディングでも、特に優れた機敏さを得ているわけでもない。その大柄なボディを助けるために、バックセンサーと360度カメラ、ブラインドスポット警告システムが、上級モデルの4には標準装備となる。

一般道では穏やかな加速状態でも、2.4ℓターボディーゼルは、ショーグン・スポーツを巡航スピードまで到達させるのに苦労している印象がある。燃費を稼ぐ目的もかねて、基本的には後輪駆動で走るのが良いだろう。

8速ATに変速を任せておくと、燃費優先で、できるだけ高いギアを使おうとする傾向が強く、滑らかな印象は得られない。その反面、ステアリングコラムから生えるシフトパドルを弾けば素早く変速してくれるから、高いギアを使おうとするATにオーバーライドするかたちで、テンポ良いドライビングも可能ではある。そして一度スピードに乗ってしまえば、風切り音は明らかに大きいが、わずかなスロットル操作で高速道路の巡航は可能だ。

三菱によれば、シャシーを共有するL200ピックアップトラックからの改善点として、ボディマウントやダンパーをより快適性を重視したものに変え、防音材も追加したとしている。加えてリアサスペンションの剛性を上げて、乗り心地やハンドリングも向上させている。

基本的に乗り心地は柔軟に設定され、重心が高いプロポーションから想像するほどボディーロールやフワついた感覚はなく、コーナーでのボディの動きも良くコントロールされている。しかし、路面が荒れてくると、詰めの甘さが露呈してしまう。そもそも、ショーグン・スポーツのオーナーが住んでいるであろう、英国の地方道にみられるツギハギや剥がれた舗装路面自体が問題なのだけれど。ちなみにオンロードでのテスト車には、ブリヂストン製のタイヤ、デューラーを履いていた。

 
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