空飛ぶ三輪車「リバティー」初試乗

2018.07.07

パイロットの飛行訓練という障壁も

でもここで最初にわたしが指摘した問題に戻ろう。離着陸場と目的地はいつも離れているというイラつく問題だ。それに出発した空港に戻らなければならないという問題もある。そこにクルマを駐車してあるからだ。天候の急変でクルマを駐車してある離着陸場以外のところに戻るのはとても厄介だ。

PAL-Vリバティーがうまくいくかもしれない理由はもうひとつある。この企業が飛行訓練も同時に行うという正しいアプローチを取っていることだ。ティーレンが教え始めている最初の12人のパイロットと同じように、ほとんどの顧客にとって空を飛ぶことは初めての経験であろうと思う。世界には44万ポンドなど問題にしない超富裕層もたくさんいる。このことはヴェイロンを複数台持っている人の数からわかる(ある金持ちは8台持っている)。

しかしわたしの経験では、超富裕層は我慢するのが苦手だ。彼らに40時間の訓練と9回の試験を受けてもらうことは簡単ではない。ティーレンは自分のレッスンを厳しい訓練とは言わずブートキャンプと呼ぶが、賢い方法がある。スペインやフロリダに加えてカリブ海に浮かぶオランダ領のアルバ島でもブートキャンプを行うのだ。光り輝く太陽の下、あなたがオートジャイロの操縦を習っている間、家族たちは西インド諸島を満喫するのだ。これで敷居はぐっと下がる。

リバティーで空を飛び地上を走ることができるまでには、たくさんの試験と受け山のような書類を作成しなければならない。しかし、オートジャイロで空を飛び、カーヴァーで地上を走ることができるのだとすれば、その甲斐もあろうというものである。

 
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