アストン マーティンDBSスーパーレジェーラ プロトタイプ助手席試乗

公開 : 2018.07.09 14:20

DB11ヴァンテージの中間的味付け

ベッカーはこのクルマの性格について、わかりやすく説明してくれた。「コーナリング中、DB11は1Gにつき3°のロールをします。これがDBSでは2.6°、ヴァンテージでは2.1°です」

しかし、パワートレインについては中間ではない。実際、この5.2ℓV12はDB11からソフトウェアの変更のみで725psを発揮する。「しかし、パワーはそれほど重要ではありません」とベッカーはいう。「走りを語る上でより大切なのはトルクです」

実際、パワーがDB11より117ps引き上げられているのと同時に、そのトルクも20.7kg-m増強され、わずか1800rpmで91.7kg-mを発生する。「このトルクに対応するため、ギアボックスを新設計する必要がありました」ベッカーはいう。これがZF製の96HPという8速ATだ。ただし、1速と2速においてはそのトルクはDB11と同じ数値に制限されている。

「しかし、それで不満に思うことはないでしょう。この制限があってもトラクションの限界を超えているのですから」と彼は語る。

おすすめ記事

 
最新試乗記

試乗記の人気画像