MATストラトス ラリーステージのスーパースターが復活 ベースはF430

2018.07.27


約束された価格以上の希少性

リアのサスペンションが柔らかすぎる印象があり、ロールは予想よりも大きく、ストロークする前後で発生する無駄なピッチングも目立つ。MAT社のガレッラCEOによれば、シャシーのセットアップはまだ完全なものではなく、量産バージョンではリアのダンパーはさらに10%ほど減衰力を高める予定だという。

MATストラトスの乗り心地自体は悪くないが、今のところ、路面の剥がれや鋭い凹凸での処理には手を焼いている様子。フェラーリF430がこれらを上手にいなしていることにも、反面驚かされた。ホイールサイズが異なっていることも影響しているようだ。その一方で、ストラトスのポテンシャルの高さも伺い知れる。

ただし、価格はそれなりにする。MATストラトスの価格、製造にかかる費用は48万6000ポンド(7095万円)だが、加えて、ベースとなるF430の費用としておよそ7万ポンド(1022万円)が必要となる。製造費を考えれば、割合としては大きくはないけれど。

F430よりもコンパクトなシャシーに、運転席からの優れた視界。F430よりも俊足だし、何よりもその希少性は、多くの人を引きつけるだろう。ガレッラはまた、シャシーのセットアップは、顧客の好みに合わせて調整も可能だという。ベースとなるフェラーリの突出した走行性能を考えれば、十二分に楽しめるセッティングにしつつ、優れた乗り心地も得られるはず。

すべてがハンドメイドで、充分な開発が施され、素晴らしい仕上がりを得ているMATストラトス。その希少価値は、相当なものになるに違いない。

 
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