長期テスト マクラーレン570GT(4) 軽量ゆえのパフォーマンス

公開 : 2018.08.06 19:10

タイヤを過度に傷めないバランスの良さ

だが今回はシルバーストンだ。ここの高速コーナーと長い直線で見せるGTのパフォーマンスは素晴らしい。ただし標準装着のピレリPゼロや鉄製ブレーキは、570SのPゼロ・コルサとセラミックブレーキの組み合わせと比べたらサーキット向けではない。それでもどちらも良い仕事をしているし、数週攻め込んだ程度では熱ダレを起こすこともなかった。

ピュア・マクラーレンでは、走行前と走行後の点検のほか、ピットクルーによるタイヤ空気圧のチェックが受けられる。常にタイヤの状態を最適に保てるようにしてくれるのだ。

ここで良かったことは、このイベントが終わったあとにもPゼロの残り溝は十分であったことだ。これはこのクルマが軽量でバランスが取れていることにより限界走行でも過度にタイヤを傷めつけないということだろう。

しかし、わたしはオプションのコルサ・タイヤを試してみたくなった。これは810ポンドの(11万8000円)で選択可能だ。より硬いサイドウォールのおかげでGTの魅力である快適性と洗練性が損なわれるのではないかと懸念した。

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