[ABARTH 124 spider]なぜワクワクする?竹岡圭が検証

日産リーフで挑戦する3つの山頂 制限時間は24時間 2018年は成功なるか?

2018.08.11

充電作業に楽しみ 熟成のリーフ

充電可能なスポットの探索には、Zap-Mapのようなアプリはまさに神の恵みと言えるだろう。このアプリによって、スポットの利用可否、出力、さらには料金情報まで確認することができる。

登山チームはネビス登頂を正午頃に予定しているので、リーフの最初の充電ポイントは、フォート・ウィリアム近郊にある国営のChargePlaceスコットランドだ。「急速」ではなく「ファスト」充電を選ぶと、われらがリーフのバッテリーを60%からフル充電にするための所要時間は2.5時間であり、充電後の航続可能距離は285kmと十分な数値を示してくれる。

今回は6kWの出力で、正確に18.692kWhの充電を行った。自分でも驚いたのは、普通のハッチバックに18.692ℓのガソリンを給油しても全く楽しくはないが、この充電作業には夢中にさせられたことだ。充電作業自体も非常にシンプルで、ChargePlaceスコットランドのカードを読み込ませてから、プラグを接続するだけである。

バートとレーシーが山頂から余裕をもって下山してくるには十分な、スタートから4時間半ほど経ったころ、運転手とリーフは地元ホッケー協会の駐車場へと戻ってきた。士気は高かったが、暑い日で、ふたりとも見事に日焼けしていた。息は荒く、携帯用食料のビスケットは食べつくされている。日産のテスト以外で、これほど厳しい試験を受けるのは初めてに違いない新型リーフだが、いよいよその真価を発揮する時がきた。


A82号線の山岳路では、アーチ橋をまるでホーンビィ社の鉄道模型に登場するミニチュアに思わせ、広大な森林は一片の芝生のようにしか感じられなかった。新型リーフによって、日産はこれまで考えられなかったようなドライビング体験を、当たり前のものにすることができるかも知れない。バッテリーパックの上に置かれたシート位置ははっきりと高いままで、テレスコ調整が無くなったステアリングのせいで、適切なポジションを見つけるのが難しいが、それでも、新型リーフにはこれまでなかった熟成を感じることができる。

路面不整に出会ってもダンピングはしなやかで、バイワイヤ式ステアリングの重みも適切だが、最も素晴らしいのは、ドライバーがバッテリーを最大限効率的に使えば、新型リーフはトラクターの後ろで我慢している必要などないということだ。

驚くほどシャープなアクセルレスポンスと、見やすいエネルギーメーターを備えた新たなデジタル表示は、ドライバーが髪の毛一本の微妙さで右足を操作することを可能にし、最小限の電力消費量で、新型リーフを望んだスピードで走らせることができる。

 
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