試乗 メルセデス・ベンツC220d フェイスリフト後のディーゼル、評価は

公開 : 2018.08.16 10:10  更新 : 2018.08.16 16:51

どんな感じ?

吹け上がりがよく燃費も良好

Cクラスには長らく、いくぶん荒々しい2.1ℓの4気筒ディーゼルが搭載されていたが、今回ついに新世代の2.0ℓエンジンへと代替わりした。このエンジンは最新のEクラスにも搭載されている。

静粛性の高いディーゼルエンジンと比べると、高負荷時には今でもわずかにキメの粗さが感じられる。しかし新型C220dは、先代と同等のトルクや力強い加速感を持ちながらも、吹け上がりはよく、流れに合わせてさまざまな道路を走っても25km/ℓを超える燃費の良さを実現している。エンジンは前々からCクラスの弱点だったが、今回のC220dでは強みに変わったと言っていいだろう。

美点はそのまま残っている。まがい物のスポーツサルーンが多い中で、Cクラスはゆったりした乗り味のラグジュアリーエグゼクティブサルーンだ。

ただしアクセルを踏み込むと、新しい9速ギアボックスはキックダウンにためらいを見せることもある。標準の「アジリティ・コントロール・コンフォート」サスペンションは、低速では衝撃の少ない乗り心地だが、なめらかな道でないと、車体が跳ねたり上下動を繰り返してキャビンの安定性は損なわれてしまう。リアアクスルも、大きな入力があると挙動を乱してしまうこともある。

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