ランボルギーニ・ウルス 試乗 650ps、86.3kg-mのスーパーSUV 

公開 : 2018.08.28 20:10  更新 : 2018.08.29 09:21


どんな感じ?

SUVとしては素晴らしい走り

このウルス、SUVとしてはという条件付きとはいえ、ドライビング性能は素晴らしい。ただし、ファン・トゥ・ドライブというわけでもなく、魅力に溢れているわけでもなく、インタラクティブというわけでもない。

スポーツカーとして生まれたクルマには、決して届くことはないことも事実。

ライバルのハイパフォーマンスSUVと同様、ウルスは純粋にドライブを楽しむために、日曜日の朝に早起きしたいと思えるクルマではないと思う。つまり、車高が高く、車重が重すぎることを克服できるハードウエアも技術も、確立できていないということ。しかし、ウルスの存在価値は揺るぎないとも思う。

わたしの目には、クーペのようなルーフラインは若干不釣り合いに思えるものの、特にフロント周りのディテールデザインは緊張感に溢れたものに映っている。リアシートは、本当に身長の高い人にとってはやや狭いかもしれないが、車内は広々としており、ソリッドで質感は極めて高い。

ただし、フォルクスワーゲン・グループに属するプレミアムブランドは、コンポーネンツを共有できるという事実がある。ドライブモードの設定やギアセレクターのデザインなど、コクピットを特別仕立てのものにしようとランボルギーニは試みているようだが、どう感じるかは、オーナーによるだろう。

結果として、ライバルとなるポルシェカイエンベントレーベンテイガ以上に、高機能なインターネット接続システムを持ち、外界を遮った秀逸の乗り心地を得ている。滑らかな路面では乗り心地は上質であり、荒れた路面であっても、落ち着きのなさが目立つことはない。

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