三菱アウトランダーPHEV 2018年型に試乗 ほぼEV、現実的に未来しめす

公開 : 2018.09.10 18:10  更新 : 2018.09.11 13:08

いつエンジンは目を覚ます?

走行用バッテリーも容量アップでEVドライブが以前以上に堪能できるのはいいにしても、これだけではアウトランダーPHEVの大事な特徴が試せない。エンジンの直接駆動である。

蓄電量が十分な状態の「ノーマル」モードでは車速が120km/hを超えでもしない限り高速巡航でもEV走行を維持する。

「ノーマル」でエンジン直動走行を行うのはバッテリーインジケーターが1目盛りになってから。そこで蓄電量維持の「セーブ」モードに切り換える。このモードはハイブリッド走行制御になる。

エンジン直動機構が作動するのは巡航で約70km/h以上。70-100km/hの平坦路巡航では駆動しながら充電、若干の登り勾配や緩加速では駆動のみ、もう少し負荷が大きくなるとエンジン直動+バッテリー給電の電動、さらに踏み込むと直動解除のシリーズHV制御に移行。

アトキンソンサイクルの2.5ℓエンジンに換装して、エンジン直動域が拡大しているが、どちらかと言えば直動走行時の充電でEV走行領域の拡大が主目的のような印象。

従来車と乗り比べてもエンジン直動の動力性能は大差なく、蓄電量維持もしくは増加に効果が大きい。

結果、「ほぼEV」走行距離が増加し、対応してEVの静粛性にも合わせた快適性の向上を図ったというのがマイナーチェンジ車。イメージだけでなく、実質としてエコプレミアムをさらに実感できるようになったわけだ。

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