海外試乗

2018.09.16

ジャガーXJ 一時代の両端 初代と現行モデルに試乗

ジャガーXJ シリーズ1/XJR575

今でも色褪せない乗り味

このクルマは今ドライブしてもなかなか素晴らしい。乗り心地の素晴らしさひとつ取っても、この50年間の進歩がすべて正しかったわけでなないということを雄弁に物語っている。

現代のエアサスペンションのクルマのように、特定のスピードレンジで乗り心地がいいだけではない。駐車場のバンプや高速道路のでこぼこの衝撃も同じようにしっかりと吸収するのだ。そして、リコリッシュの細いハンドルの軽さに慣れて指先でクルマを操縦するようになれば、驚くほど速いクルマでもある。

ターンインではボディがロールするが、そろそろ危ないと感じるようになるとボディの動きはチェックされ、コーナリングは安定してダンロップSPスポーツが許す限りの速さで駆け抜ける。XJ6のサスペンションはこのタイヤ向けに設計されたのだ。

エンジンは1950年代にル・マンで5回優勝したユニットと同じで、ちょっとがっかりする代物だ。車重1500kgちょっとのクルマに248psであり、現代のXEとパワーは同じで車重は少し軽い。XEは0-100km/hを6.5秒で駆け抜けるが、このXJで同じことをするには崖から突き落とすしかない。思うに、このパワーはグロスの値でちょっと誇大表示なのではないか。それに3速ATがかなりパワーをロスしているのではないだろうか。

0-100km/hを4.4秒で加速するXJRのV8にはそのような問題はない。まもなくこのエンジンがなくなるなんて、考えただけでも悲しい。確かに最新のメルセデス-AMGのターボエンジンの持つ暴力的パワーはないかもしれないが、程よく強力なパワーをどの回転域でも遅延なく発生させるエンジンなのだ。

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