海外試乗

2018.09.23

天空の玉座 エグゼクティブ・オープン・スポーツ対決 後編 回顧録

ランボルギーニ・ガヤルド・スパイダー/ベントレー・コンチネンタルGTC/アストン マーティンDBSヴォランテ

編集部より

超高級オープントップ3台比較を続けます。当初の予想通り、3台とも全く別方向の魅力を持っています。ただし、ガヤルドとGTCは驚嘆に値するものの、群を抜いて高価なDBSはそれを納得させる魅力という点ではやや劣っているとの結論が得られました。

AUTOCAR JAPAN誌 79号

もくじ

巨体を感じさせぬGTCの走り
切れ味鋭いガヤルド
DBSはフィードバックが不足
それぞれの欠点
価格に見合う感動は
単純な比較は困難

巨体を感じさせぬGTCの走り

DBSのエンジンの実力を引き出すにはめいっぱい回す必要があり、その要求はピーキーなガヤルドよりもむしろ切実なくらいなのだが、それは車重の違いに起因している。つまり、スロットル操作に対する反応では明らかにガヤルドがDBSを上回っている。

だが、相手がGTCとなればそれだけでは結論づけられない。地面を揺るがすかのようなGTCの加速の力感はショッキングなまでに迫力に満ちており、ほかのクルマとは完全に一線を画しているからだ。だからといって、GTCは大味なだけのクルマではない。

あまりの強烈さに半笑いになってしまうほどの加速力を持ちながら、信じられないことにカントリーロードのタイトなコーナーを縫うように走らせてもまったく破綻を見せないのだ。敏捷にして正確であり、柔軟で安定していて、そのうえで積極的に走りたがる性格なのだからたまらない。絶妙な感触のステアリングを自信を持って操り、全力で走る気にさせられてしまう。

称賛の言葉を並べ立てた背景には「これほど巨大なクルマにしては」というただし書きももちろん含まれているが、絶対的な基準に照らし合わせたとしてもGTCのハンドリングは驚異的に落ち着き払っている。どんな外乱に遭遇しても微動だにせず、たとえば前輪が舗装の穴を踏んでもしなるような振動が感じられるだけだ。どう考えてもあり得ないようなこの走りは、確実にGTCの魅力のひとつとなっている。

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