海外試乗

2018.09.24

ロードテスト ジャガーIペース ★★★★★★★★★☆

ジャガーIペース EV400 S

編集部より

英国伝統のブランドから、初めてとなるラグジュアリーEVが遂に登場しました。独占市場ともいえるテスラを超える実力を備えているのか、ガソリン車に代わる実用性は得られているのか、じっくり検証します。

もくじ

はじめに
意匠と技術
内装
走り
使い勝手
乗り味
購入と維持
スペック
結論

はじめに

今回のロードテストのお題は、英国自動車ブランドから登場したクルマが、マクラーレンF1以来ともいえる、世界的な大きな存在になり得るかどうか。このIペース、ジャガーの新しいモデルというより、新しいジャガー像を示すクルマだと思う。そして、そんなモデルをわずか4年で製品化にこぎつけたことは、注目に値する。

ロードテストの評価に関係なく、伝統的なブランドが、ビッグヒットにつながる可能性は低くても、果敢に進めたプロジェクトの成果であることには違いない。アウディやBMW、メルセデス・ベンツも注目しているはず。他社がつぎ込む技術開発費はジャガーを凌ぐはずだが、ゼロエミッション・ビークルを発表したはじめてのラグジュアリー・ブランドは、ジャガーだったのだ。

開発予算の規模を覆したIペースは、これまでジャガーが生み出してきたクルマの中でも最も特別で、自由なモデルだといえる。このクルマのポテンシャルを最大限に活かすには、ジャガー単独では及ぶことができない、充電インフラの充実がかなめ。現時点でオーナーは、ガソリン車では必要のなかった、充電ポイントを踏まえた行動が求められる。

この流麗なスタイリングの比較的長距離走行が可能なEVは、0-96km/h加速は5秒以下とされ、パワートレインのパッケージングの妙で、車内は広々。ソフトウエアは無線通信でアップグレードでき、SUVらしく、オフロード走行も可能になっている。車内のエアコンからの送風口は、バッテリーを温存するために、ひとが座っている席周りのみが作動する。

理想的な前後重量配分と低重心、フィーリングを重視した設計によって、クロスオーバーSUVとしては、ベンチマークになりえるハンドリングを獲得したとしている。4輪駆動システムのおかげで、サーキット走行でも優れた性能を発揮する可能性も、初期のテストでは感じられたが、それは次回に取っておこう。

利便性とダイナミクス性能で、ガソリンエンジン車に代わる存在となり得るのだろうか。今回のテストでは、このIペースがテスラ・モデルSを注文しようと考えるドライバーにとって、もう1台の候補となりえるのか、確かめていきたい。

 

意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 使い勝手 ▶ 乗り味 ▶ 購入と維持 ▶ スペック ▶ 結論

next page意匠と技術 ★★★★★★★★★☆

すべての画像をみる

 
最新初試乗

人気コンテンツ