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試乗 メルセデス-AMG E53クーペ Eクラスらしいロングツアラー

2018.10.05


Eクラスらしいロングツアラー

エアサスペンションは、鋭い衝撃では対処しきれない場面もあるが、スピードが乗ってくると、適度に張りのある、柔軟な質感で大きなボディを支持してくれる。

AMG製のクルマだから、センターコンソールには、ダイナミックセレクト・スイッチが備わり、ドライビングモードを切り替えることができる。ダンパーを固くすれば、ボディロールは一気に小さくなる。エンジンがコースティング状態で自動的に切られるエコモードも選択でき、高速道路などを穏やかに走れば、14.1km/ℓの燃費が期待できる。

広々とした車内空間には、Sクラスのマッサージシートは流石に付いていないものの、必要と感じるであろうすべての装備が整っていると思う。風切り音はしっかり抑えられているが、荒れた高速道路の路面などではタイヤの転がり音が気になってくる。標準では19インチホイールが装着されるのだが、今回のテスト車両には20インチが組み合わされていたことも理由だろう。

夕暮れ時から夜明け前まで、連続して運転しても疲れ知らずな乗り心地は、まさにEクラスらしいロングツアラーの要素だと思う。大人4人に充分な広さのシートと435ℓのラゲッジスペースを備え、実用性も不足はない。路上での振る舞いには、熱いAMGらしさが薄く感じられてしまうが、車内のラグジュアリーさもW213型の他のグレードのEクラスと同様、特徴のひとつ。

ステアリングホイールは底辺がフラットな形状で、12時の位置にはセンターを示す赤いラインが入り、AMGスペックの上質なシートも備わっている。お家柄を垣間見ることができる部分だ。

 
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