海外試乗

2018.10.13

ロールス・ロイスで「お抱え運転手」体験 VIPを送迎 注意事項は?

ロールス・ロイス・ファントム

編集部より

お抱え運転手をやってみると、ただ運転するよりもいろいろなことが見えてきます。その道の第一人者にロールス・ロイス・ファントムを借り出し、実際のお客を乗せてその仕事を1日体験してみました。想像以上に注意すべき点が多数あったようです。

もくじ

お抱え運転手の修行
実際の顧客の送迎へ
ショーファーならではの注意点
お客様が姿をあらわす
2度目の挑戦
駐車違反で罰金の請求

お抱え運転手の修行

わたしの名前はジョン・エヴァンス。AUTOCAR英国編集部に所属している。さっきから信号に捕まってばかりだ。会議に遅れやしないかという客人のいらだちが、じりじりと上がる気温とともに車内の遠く後ろから痛いほど伝わってくる。

これこそ、ロールス・ロイス・ファントムのロングホイールベース版をテストするにはまさにうってつけの場面だ。ここで豪華絢爛な設えと快適な空調でしかるべきおもてなしができなければ、超高級リムジンとしては失格だ。というより、しかるべき振る舞いができなければわたしが運転手として失格というべきか。

見てのとおり、わたしはいまお抱え運転手の修行中なのだ。教官を務めてくれるのはAZルクス社の設立者アバス・ザデー。「贅沢な出迎え、気品ある見送り」が会社のモットーだ。それがどんなものか、今日はちょいとたしかめてみようというわけだ―散々な結果にならぬよう願いつつ。

まあ、うまくいかなくても先生のせいにはできない。アバスは2015年、世界有数の超高級車ディーラーのHRオーウェンで超高級ハイヤーのサービスを立ちあげた人物なのだ。わずか4台ではじめたサービスを35台を擁するまでに成長させ、昨年独立してAZルクスを旗揚げした。事業を知悉する彼自身、企業家としてどのそうそうたる顧客にも見劣りしない。

そのアバスが切りだした。「新会社を立ち上げるにあたって、家を売って費用をまかないました。はじめに買ったクルマのうち、ファントムはもともとロールス・ロイスCEOのトーステン・ミュラー・エートベッシュの社用車で、それはもうすばらしい特別仕立てでした」

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