BMW M2コンペティションに試乗 M3のエンジン/新しい脚 新モデル級の変化

2018.10.26


どんな感じ?

F87型M2ではなく、むしろ新モデル

大幅な見直しが施されたサスペンションは、市街地など低速域では固く締まった乗り心地を示すが、スピードが増すにつれ、その良さが光ってくる。起伏の激しい路面を速い速度で抜けても、ダンパーの減衰力に不満はなく、タイヤはしなやかに路面に追従した動きを見せる。ボディが跳ねたり激しく揺さぶられるということもない。

荒れた路面の脚さばきも極めて上質で、鋭いコブを超えたとしても、タイヤが路面を蹴り上げるような感覚はなくなった。ステアリングはさらに鋭く直感的になり、標準M2のオーナーが理想として想い描くような、不安感のないドライビングをワインディングで味わうことができる。

M2コンペティションの、安定し落ち着いた身のこなしは、改良されたF87型M2ではなく、むしろ新しいモデルとさえ感じてしまうほどに優れている。

加えて、これまでのM2が備えていた強みは、コンペティションにもそのまま受け継がれている。甘美なニュートラルバランスを備えたシャシーのおかげで、グリップ限界まで容易に迫ることができ、そこからさらにパワースライドに持ち込んでも、その変化は極めてスムーズで漸進的。M2コンペティションの持つ明瞭で正確な挙動なら、サーキットでタイヤスモークを上げながらドリフトを決めることも、自由に楽しめそうだ。

 
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