ホットハッチ対決 フォーカスRS vs メガーヌ250カップ 後編 回顧録

2018.10.28

メガーヌの見事な内外装

5時間後、地中海が見えてきた頃には、メガーヌがこれを相手にできるのか、わたしには疑問に思えてきていた。高すぎるドライビングポジションを別にすれば、フォーカスは相変わらず旅の素晴らしい相棒だ。特に最後の1時間で体験した、待ち合わせ場所までのヒルクライムは最高だった。メガーヌがこのような道でフォーカスに迫ることができたとしたら、おそらく感動せずにはいられない。ましてや勝てたとしたら…。

待ち合わせ場所に到着したとき、メガーヌは写真撮影のために崖っぷちに停められていた。そのルックスは見事なものだった。19インチホイールを履いた真っ白なこのルノースポールは、たとえライトグリーンのフォーカスRSが隣にいたとしても、決して見劣りしない。

最初の撮影がひと段落したので、わたしはメガーヌに乗り込んで彫りの深いレカロ製のシートに腰を沈めてみた。それからいつもと同じようにシフトレバーを軽く動かしながら周りを見渡し、そして驚いた。外側からの見た目もさることながら、室内も実に見事だ。香りすらかぐわしい。

インテリアの質感は今までのルノーとはまったく違うレベルに思われたし、なによりもフォードとは段違いの高級感がある。

「もしかすると、本当にもしかするとだけど、このクルマはあのフォード・フォーカスRSに取って代わるかもしれない」──わたしは思わず、自分に言い聞かせるようにつぶやいた。少なくとも価格を考えれば、メガーヌのほうがバリューに優れていると感じるのが自然なはずだ。

 
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