ホットハッチ対決 フォーカスRS vs メガーヌ250カップ 後編 回顧録

2018.10.28

落ち着いて上品な走り

では走りはどうなのか。エンジンを始動しておもむろにクラッチをミートすると、その瞬間から驚嘆すべき事実が次々と露わになった。まず第1に、はるかに大きなクルマのように乗り心地が落ち着き払っている。

続いて第2に、ステアリングフィールがフォーカスに比べて格段に洗練されている。第3に、数分前に乗っていたフォーカスのようなコーナー脱出時の強烈な加速がまったく感じられない。第4に、フォーカスが苦労していたような路面でも驚くほどボディにフラット感がある。そして最後に第5だが、ターボ過給なのに加速にラグがまったく存在しないのである。

だからわたしには、30分ほどドライブしてみてもなお、なにがメガーヌに起こったのかまったくわけがわからなかった。あまりに躾が行き届いていて上品すぎるので、フォーカスのあとに乗ったらまるで気の抜けたように感じられてしまう。

しかし実際は確かに、より静かで乗り心地がよく、ステアリングもエンジンの反応もスムーズで、どこを切り取ってもフォーカスと同じくらい速い。ただ、メガーヌのコクピットには、フォーカスのようなエキサイティングなフィールやサウンドが届けられないだけなのである。

 
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