長期テスト VWゴルフVII GTI(5) ゴルフRとの決定的な違い

公開 : 2018.10.30 10:40

RにはDSGが適切

RとGTIの違いを探してみると、われわれのゴルフが3ドアであるのに対して、Rの試乗車は5ドアな点も対照的で興味深い。先日大きく重い3ドアをどう扱っているのか尋ねられたが、そもそもほとんど気にしたことがなかった。

軽く、大きく開く必要もない5ドアのゴルフRに乗った後ですらそうだったのだ。5ドアは狭い場所には適しているし、実用面では利点しかない。実際、今では3ドアのハッチバックは数えるほどしか存在していない。

ただ、ドアの問題は実用性の話でパフォーマンスとは関係ない。むしろ試乗車のRが6速マニュアル仕様だったことは何か意図的なものを感じた。

最初の数kmを過ぎて、わたしはMTのRに初めて乗ったことに気がついた。これまでに乗ったのはすべて、7速DSGモデル(1270ポンド(18万円)のオプション)だったのだ。

そもそもわたしは、RにはATのみが組み合わされるとばかり思っていた。というのも、どんな天候にも対応する日常使いできるホットハッチは、パフォーマンスだけでなく扱いやすさにもこだわっていると思っていたからである。

これは今でも変わらない。DSG仕様のゴルフRはMT仕様よりも速く感じられるし、0-100km/hもDSG仕様は4.6秒でMT仕様よりも0.5秒は速い。そのうえDSGなら、ブレーキのタイミングとアクセルを早く開けることだけに集中していられるのだ。

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