[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

三つ巴スーパースポーツ対決 911ターボとライバルたち 後編 回顧録

2018.11.03

100字サマリー

後編では、キャッスルコーム・サーキットに場所を移し、3台の対決を続けます。当初のウエット路面ではバランスの取れた2台に対し神経質さを見せていたGT-Rですが、ドライに変わると本領を発揮し圧倒的な速さを見せつけました。

もくじ

ウエットで神経質なGT-R
バランスの取れたR8と911
野性味のある911ターボ
R8はMTが弱点
最速はGT-R

ウエットで神経質なGT-R

キャッスルコーム・サーキットはベストラップタイムを出すには、かなりシリアスな走りを要求されるサーキットである。しかもわれわれが到着したときは、まだ路面が濡れていてしかもそれを乾かすような日射しがほとんど期待できないという状況だったため、ひとまず数周走ってみて様子を見ることにした。

そしてここでもう一度、どんでん返しとなる強烈なサプライズが待ち構えていたのだ。ウエットでのGT-Rはスムーズに走らせることが難しいことにかけては折り紙つきと言ってもいい。実際、もしここでトラクションコントロールをオフにする選択をしたならば、それは恐怖というより危険そのものでしかない。こればかりはわれわれも御免被ることにした。

GT-Rがウエットで問題なのは、乗り味が硬すぎることに加え、パワーを路面へ伝達する際にリアタイヤ偏重になる傾向が強すぎるので、かなりスピードを抑えていてもその走りはあまりにも神経過敏に感じられてしまうことだ。

同様にステアリングも、特に中速コーナリングで独特の神経質な挙動を見せるので、ウエットでのフロントのグリップはR8よりもはるかに優れているのにも関わらず、テールがそれについていかないためにそれを活かし切ることができないのである。

 
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