オンボロのマイクラ(マーチ)で挑む草耐久レース 敵を巻くか、煙に巻かれるか 

2018.11.11

ドライバーは3人

各チームのドライバーは3名と決まっている。わたしは単純に仲間内からふたり誘い入れたのだが、期せずしてダートレースの精鋭をそろえたことになった。

ロブ・シップはアマチュアのラリードライバーだが、整備の腕もわたしの知るなかではピカイチで、チームの中心的存在として白羽の矢を立てた。もうひとりのアダム・グールドも相当な工具使いだが、かつては国内屈指の若手ラリードライバーだった。英国ラリー選手権で何度も勝利をあげたのがその証で、わたしなど到底およびもつかないドライビングスキルの持ち主だ。

そして残りのひとりが、そう、この不肖わたくしだ。スパナはおろかクラリネットの扱いだってまるでダメだし、ましてや入り乱れて走るレースの経験などまるでない。だがそうはいっても、マシンを提供するのはこのわたしなのだ。

さてレース前日に集まったわれわれ3人は、出走にむけてマイクラの「整備」をおこなった。といっても、主な作業はレースに要らない部品をはぎ取ること。目的はもちろん軽量化だ。

窓ガラスはフロントをのぞいてすべてはずした。リアウインドウをはずすのに、ロブが「慎重にも」スパナを思いきり投げつけてたたき割ったのを目の当たりにしたわたしは、「ああ、スパナはこんなふうにも使うのか」と内心新鮮に思った。かくいうわたしも負けずに、ボディサイドにゼッケン番号を書くのにダクトテープなんかを使ってみた。

 
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