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ドライバーズカー選手権2018(1) ノミネート10台 審査員を紹介

2018.11.23


舞台はスノードニア国立公園

このコンペティションの内容が面白いものになるかどうか、読者なりの第1印象があると思う。ノミネート車両がテスト当日のパドックに集まる前、大抵は数週間とか数ヶ月前に、クルマのポテンシャルから垣間見ることができるものだ。この比較テストは29年目になるが、これまでで学んだことは、直感というか、本能で感じ取る部分が重要だということ。読者は共感できるかどうかわからないけれど。

そして、2018年の回を迎えて、英国ベスト・ドライバーズカー・コンペティションは、外部でもかなり広く知られるようになっていることを実感する。AUTOCARの内部では、単にハンドリングデイとも呼んでいる。継続は力なり。このテストは間違いではなかった様だ。

テストに当てたのは3日間。初日は主に一般道でのテストで、2日間はサーキットで費やした。3日間は一般道とサーキット両方で、評価に抜けがないかしっかり検証し、写真とビデオ撮影を行う。テストが順調に終わっているなら、5人のテスターが今回の10台のノミネート車両を、72時間を掛けてじっくりと、骨の髄まで味わって確認できているはず。恐らく、そのモデルのオーナよりもしっかりと。

今年は、恐らくわれわれが最も幸せを感じる土地に戻ってきた。ウェールズの北部、開けた空いた道が延びるスノードニア国立公園。英国のドライバーなら想像できると思うが、一般道での合理的な評価を行うにふさわしい場所のひとつだ。そして素晴らしいアングルシー・サーキット。走り慣れたわれわれなら、タイヤを駄目にする前に、充分に速く周回させることができるコースだと思う。

しかし、このテストで見極めるべきは、定点間のスピードや、ラップタイムの速さではない。もちろんラップタイムは計測している。技術的に可能だし、読者の皆さんもきっと興味があると思うけれど、あくまでも実証で得られた数字のひとつ。この数字がわれわれの判断を左右することはない。

それでは、早速10台の比較テストをはじめてみよう。

2/4回に続く。

 
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