試乗 インフィニティQX50 最新技術満載の高級SUV

公開 : 2018.12.13 10:10  更新 : 2021.06.24 12:30

どんな感じ?

ツインカムのようなサウンド

そうはいうものの、正直物足りないエンジンだ。たしかに最大出力は268psで、38.7kg-mの最大トルクを1600-4800rpmという広い範囲で発生させる。QX50は1753kgもの重量があるが、運転すると快活に感じられる。回転が上がれば、ますますその感覚は強くなる。

VC-Tエンジンはとてもスムーズだが、低回転ではわずかにざらついたサウンドが帳消しにしてしまう。アクセルを素早く踏みつけると、4000rpmに達するまではまるで古典的なツインカム4気筒エンジンのようなサウンドがして、回転が上がるにつれてだんだんと大きくなっていく。わずかに人工的にも聞こえるが、実際QX50はノイズジェネレーション/キャンセリングテクノロジーが搭載されている。

このサウンドはアクセルを緩めるか6000rpm近くまで続くが、クランクスピードが落ちることで、絶えずギア比が変わるトランスミッションの存在を浮き彫りにする。このCVTは良くできており、効率的だ。インフィニティはこれを狙ってギアボックスを選んだという。

これは曲がりくねった道で特に顕著だ。コーナー進入時や脱出時にスロットルを開閉すると、エンジンとトランスミッションの組み合わせの出力も上下する。QX50に搭載されたパドルシフトを使えば影響を減らすことはできる。擬似的にギアを作り出し、グリップ能力の高いシャシーをさらに活用することができる。

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