新型BMW 3シリーズ 320d(G20)に初試乗 フルモデルチェンジ 走りは健在

2018.12.14


優先は拡大し続ける中国市場

コードネームG20を持つ最新の3シリーズは、初めて全長が4.7mを越えた。3シリーズのカテゴリーが属するエグゼクティブ・サルーンのライバルで、新3シリーズより長いのは現行のアウディA4のみ。先代よりも8cmほど全長が伸びたという事実は、全面的に再設計が行われたG20 3シリーズの中では、2番目に注目するべき項目だといえる。

7代目3シリーズの全長は、2代目5シリーズと3代目5シリーズの中間に属する数値で、代を重ねるごとに数センチづつ成長を続けてきた。BMWとしては、世界的にBMWとして最も売れている、1シリーズのボディサイズをさらに大型したいという思いがあるはず。しかし、それ以上に大きな理由は、市場の変化。中国は世界でも最大の自動車市場になりつつあり、その規模は今後3倍にまで拡大すると見込まれている。

中国市場は、大きな3シリーズを求めており、その意見に応えたのがG20なのだ。他の市場のひとがどう感じるかは、次の問題。E30からE46へと、市場の変化に合わせて大型化した時と、同じ状況だといえるだろう。そして新しい3シリーズの車内は、圧縮空気で膨らませたのかと思うほど、広くなっている。

新しい5シリーズのエクステリアデザインは、従来と比べて装飾的で、ボディラインも煩雑に見えてしまうようになった。キドニーグリルが巨大化したこともあって、審美眼的に疑問を感じてしまう。BMWの市場調査によって中国人の好みに合わせたというのは本当だろうか? わたしは専門家ではないけれど。

BMWは先週、欧州の自動車評論家に対して、3シリーズのモデルチェンジで最も注目するべきは、拡大したボディではなく、そのボディの内面にあるということを伝えてきた。G20型も、縦置きエンジンモデルに共通のクラスター・アーキテクチャー・プラットフォームを採用し、先代のF30と比較して55kgも軽量に仕上がっているという。また、アルミニウムとスチールを効果的に用いることで、ボディ剛性は25%向上したそうだ。

 
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