海外試乗

2018.12.31

ロードテスト トヨタ・ヤリス(ヴィッツ)GRMN ★★★★★★★☆☆☆

トヨタ・ヤリス(ヴィッツ)GRMN

テスト日 : 2018年3月28日

価格 : 2万6295ポンド(381万円)

 

はじめに ▶ 意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 乗り味 ▶ 購入と維持 ▶ スペック ▶ 結論

結論 ★★★★★★★☆☆☆

パワートレインの魅力に釣り合う、ダイナミクス性能がほしい

欧州初のGAZOOレーシングのモデル第1号ということで、注目も集めたヤリスGRMN。ホットハッチのレシピ通りの成り立ちながら、ヤリスのボディやシャシーにはやや荷が重く、結果として総合的に魅力的なホットハッチにまでは至らなかった。しかし、この小さなクルマは、魅力的な個性を備えている。

スーパーチャージャーを搭載したモデルは、このセグメントではかなりユニークだし、ライバル並みに速く走らせるには、それなりのスキルも求められるが、そこから得られるドライビングの満足感は相当に濃いものだといえる。エンジンを高回転域まで回す必要性と、エンジンが奏でる中毒性のあるサウンドは、他にはない魅力でもあり、ヤリスを、充分に速いホットハッチに仕立ててはいる。

退屈なインテリアと、アグレッシブなエクステリアは別として、トヨタがこの小さなヤリスに、濃密なドライビング体験が得られる調理を施したということは、高く評価したい。レスポンスや懐の深さで、パワートレインに及ばないシャシーが残念でならない。より安価で、シャープで煮詰められたライバルモデルの挙動を鑑みると、ヤリスの足りない部分があぶり出されてしまうのだ。

だが、トヨタのGAZOOレーシングの将来的なモデル展開を予見させる姿として、高い期待が持てるクルマであることも、事実だと思う。

担当テスターのアドバイス

サイモン・デイビス

GAZOOレーシングのステッカーがどうしても気に入らない。WRCを戦うラリーカーとのイメージのつながりも、実感しにくい。ありがたいことに、追加料金無しで、ステッカーなしのオプションも選択できるようだ。

マット・ソーンダース

6速マニュアル・トランスミッションの変速の質感が素晴らしい。積極的にシフトするほど、満足感も高い。アクセルペダルを踏んだまま変速できる、パワーシフトも受け入れてくれる。ロードテスターにとって、夢のようなミッションだ。

オプション追加のアドバイス

ボディ各所に貼られたGAZOOレーシングのステッカーの有無意外、ヤリスGRMNにオプションは存在しない。

改善してほしいポイント

・アクセル、ブレーキ、クラッチのペダル間隔を狭く改めるべき。
・着座位置の高さ調整と、ステアリングコラムの調整幅はもっとほしい。
・凝りすぎる必要はないが、価格なりにもう少しインテリアにも変化があるといい。

 

はじめに ▶ 意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 乗り味 ▶ 購入と維持 ▶ スペック ▶ 結論

 
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