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海外試乗

2019.01.05

ロードテスト メルセデス・ベンツXクラス ★★★★★★★☆☆☆

メルセデス・ベンツXクラス X250D プログレッシブ 4マティック

 

意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 使い勝手 ▶ 乗り味 ▶ 購入と維持 ▶ スペック ▶ 結論

走り ★★★★★★★☆☆☆

メルセデス・ベンツとしては、Xクラスをハイエンドなピックアップ・トラックとして売り込もうとしている中で、日産製のディーゼルエンジンは紛れも無く、農場向きの実用型ユニット。他のピックアップが搭載するエンジンよりマシではあるものの、明らかにガラガラとしたディーゼル音が目立つ。

ライバルのフォルクスワーゲン・アマロックに搭載されている3.0ℓV6ガソリンエンジンは、かなり洗練されている。ただ、メルセデル製のV6ディーゼルエンジンなら、期待できる洗練性を備えているはず。

メーカーが公表するXクラスの車重は2195kgとなっているが、われわれが計測した車重は、ガソリンが満タンの状態で2320kg。2tを超えるだけあって、4気筒エンジンはどんな場面でも頑張らなければならない。0-96km/h加速は、遅いといわざるを得ない11.2秒。48kmから112km/hへの加速でも、11.6秒を要している。エンジンはかなりの轟音を立てるが、音に見合う加速ペースは得られていない。

ちなみに、2012年にテストしたフォード・レンジャー・ワイルドトラックは5気筒エンジンを搭載するが、0-96km/h加速では10.8秒で、48kmから112km/hへの加速は10.6秒だった。

3速の最大回転数での車内音は67dB。シフトアップすると重さを実感し、パワーにも余裕はほとんどないため、加速時のトラクション不足とは無縁。1500rpmから2500rpmの間で発生する最大トルクは45.8kg-mもあるから、出だしに関しては充分な加速をする。しかし、7速ATはどこか変速時でもたつくような素振りも見られた。特に極めてスムーズというわけでもないものの、通常に加速する範囲では、スムーズに変速を繰り返してくれる。

ブレーキングでは、96km/hから停止までに要した時間は3.17秒。減速時の操縦性や安定性には不満も見られなかった。激しく減速すれば重心が前方に移動し、ノーズダイブも大きいものながら、背の高く車重の重い車であることを考えれば、想定通りのレベルにはある。ちなみに、フォード・レンジャーが96km/hから停止までに要した時間は3.19秒だった。

テストコース

おなじみミルブック自動車試験場の丘陵ルートだが、2.3tのピックアップにとってはかなりの難敵。ダカールラリーのレース車両がF1のサーキットに挑むようなものだ。しかしXクラスは、ノーズヘビーな重量バランスとボディ剛性の不足を感じさせない、素晴らしい身のこなしとバランス性を披露した。

ボディロールも想像以上に抑制されており、フロントへ大きな荷重がかかった状態であっても、ステアリングに伝わってくるキックバックもほとんど看取されない。法定速度の範囲なら、シャシーに対しての不満はまったく感じないだろう。ESPシステムは完全にオフにすることができず、メルセデスがかなり安全志向に設定していることが伺える。

ダイレクト感に乏しいX250dのステアリングフィールもあり、ボディロールのマナーは優れていても、T2セクションにあるような急なヘアピンは苦手分野。T5セクションのダウンヒルでは、たとえグリップ限界を迎えていなくても、ESPが頻繁に介入してくる。この挙動には気を揉むひとも少なくないだろう。

発進加速

メルセデス・ベンツXクラス X250D プログレッシブ 4マティック
テスト条件:乾燥/気温16℃
0-402m発進加速:18.2秒(到達速度:123.1km/h)
0-1000m発進加速:33.5秒(到達速度:154.0m/h)
48km/h-112km/h加速/4速:12.2秒

フォード・レンジャー・ワイルドトラック 3.2 ダブルキャブ(2012年)
テスト条件:乾燥/気温18℃
0-402m発進加速:18.3秒(到達速度:125.6km/h)
0-1000m発進加速:33.3秒(到達速度:157.8km/h)
48km/h-112km/h加速/4速:11.6秒

制動距離

メルセデス・ベンツXクラス X250D プログレッシブ 4マティック
テスト条件:乾燥/気温16℃
97-0km/h制動時間:3.17秒

フォード・レンジャー・ワイルドトラック 3.2 ダブルキャブ(2012年)
テスト条件:乾燥/気温18℃

 

意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 使い勝手 ▶ 乗り味 ▶ 購入と維持 ▶ スペック ▶ 結論

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