海外試乗

2019.01.06

英国ラグジュアリーサルーン対決 ミュルザンヌ vs ゴースト 回顧録

ベントレー・ミュルザンヌ/ロールス・ロイス・ゴースト

編集部より

この両モデルが、真のライバルだと思っているわけではありません。パフォーマンスの比較などをする相手ではないでしょう。しかし伝統のライバル関係は、ロールス・ロイス・ゴーストに対抗してミュルザンヌが登場したことによって新時代の幕を開けたのです。

もくじ

ラグジュアリーカーの最高峰
この2台が選ばれた理由
全く別のキャラクター
独自の方向性のロールス
スポーティなミュルザンヌ
エンジンの性格も対照的
ドライバーズカーらしいミュルザンヌ
どちらも恐ろしく速い
迷ったら2台とも
番外編:ベントレー対ロールス:すべての始まり

ラグジュアリーカーの最高峰

今回の勝負はその評価を参考にする読者の少なさでは記録的なものだと冷笑する者も多いかもしれない。双方のメーカー担当者の話を総合するに、来年度のロールス・ロイス・ゴースト(日本価格2990万円)とベントレー・ミュルザンヌ(日本価格3380万円)の販売台数は、合計しても3000台に満たないと考えられる。

さらに重要なのは、新たにこのクルマのオーナーとなる人々の大多数は、ベントレーとロールスのどちらを選ぶか、という選択に直面することもないはずだ。迷ったら両方買えばいいのだから。

しかし考え方を変えると、これは今年最も重要なサルーンの分野での対決テストであるともいえる。いうまでもなくこの2台は、エンジニアリングとデザインの双方において、ラグジュアリーカーの最高峰に位置する2大ブランドが送り出してきた最新のモデルだ。

この2台の存在そのものが、世界最高のクルマを製作するのに必要なスキルを今も英国人が持っていることの証なのである。そのスタイルと性能は、世界中の自動車業界のカーデザインに大きな影響を与えずにはいられない。そしてこのモデル自体は希少なものではあるが、これが将来の大衆向けセダンのスタンダードに対する優れた指針となることも間違いない。

 
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