英国ラグジュアリーサルーン対決 ミュルザンヌ vs ゴースト 回顧録

2019.01.06

ドライバーズカーらしいミュルザンヌ

その差は僅かながらミュルザンヌのほうがドライバーズカーとしては優れているように思えた。速さと運転に熱中できるところはスポーツカーと変わらず、そして視界のよさもはるかに快適。

4ポジションのドライブダイナミクスコントロールがどれほど優れたものかは、走れば走るほどに実感できる。それは、運転状況と自分の気分に応じてクルマを自在にチューンできることがわかってくるからだ。しかしゴーストには、選択して満足できるセッティングは1種類しかない。

ミュルザンヌのステアリングにはスポーティな剛性感と正確さがあり、速度が上がりコーナリングの負荷が上がるほど正確になるように意図されており、自分の体がシートから離れないかどうか試してみたくなるほどだ。そしてその正確さはこの種の巨大な重量級のクルマとは信じられないほどのもので、狙ったラインを正確かつ素早く走り抜けることができる。

一方ゴーストははるかに軽い操作感だ。ミュルザンヌとは対照的に、最初のうちは頼りなさを感じるかもしれないが、少ない労力で同じ操作が可能。しかもロールスならではのデリカシーに溢れたフィードバックが得られるとなれば、このクルマも正確に操作できることに変わりはないとわかるだろう。

しかし、ゴーストのほうがコーナーでのボディロールははっきり体感できるほど大きく、さらに着座位置も高く感じられ(実際に高いが)、決してコーナリングを得意とするクルマには仕立てられていないのだ。

 
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