回顧録 Dセグ高速クーペ対決 C63 AMG vs BMW M3

2019.01.27

クーペが登場したCクラス

メルセデスの重役連は長年、BMWの3シリーズ・クーペにジェラシーを抱いてきた。3シリーズの強さは、スタイリッシュなクーペモデルがユーザーの憧れを集約し、セダンやワゴンのイメージをも牽引するところにある。しかしメルセデスの場合、それに該当するCLKクラスのイメージがCクラスからあまりにもかけ離れていた。

そこでサイズ的にもスタイリング的にも現行セダンにより近いCクラス・クーペを新たに開発し、これがセダンに光を当ててくれることを期待しているのである。その戦略の延長線上の最右翼に位置するのが、C63 AMGクーペだ。190Eの2.5-16エボリューションの時代から、M3クーペの対抗馬を擁していなかったメルセデスが、ついに直接対決へと乗り出したわけだ。

同じ「63」でもE63やS63が新世代の5.5ℓ直噴ツインターボを採用している一方で、C63はもともとAMGがDTMマシーン用に開発した6.2ℓの自然吸気V8を搭載する(量産V8のブロックを使う5.5ℓはCクラスに積むには大きすぎるのだ)。

457ps/61.2kg-mを発揮するこの6.2ℓユニットに7段自動MTを組み合わせるC63クーペの0-100km/h加速は4.4秒。M3も420ps/40.8kg-mとスペック上では若干見劣りするものの、7段DCTを採用し、0-100km/h加速4.6秒と僅差で食い下がる。

 
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