試乗 BMW 7シリーズ745e 光る高級感と洗練性 ライバルに並ぶ魅力

公開 : 2019.02.06 10:40


どんな感じ?

4気筒から6気筒へスイッチ

近年としては非常に稀なケースだが、このプラグイン・ハイブリッドのエンジンは従来よりも大型化されている。フェイスリフト前の740eには、電気モーターに4気筒ガソリンエンジンが組み合わされていたが、745eとなったことで、格調のある6気筒エンジンにスイッチした。

加えてリアシート背面に搭載されるリチウムイオン電池も大型化され、容量を12kWhにまで増やすことで、電気の力だけで57kmの距離を走行できるようになったという。またバッテリーの大型化に合わせて、ラゲッジスペースは100ℓほど削られている。

さらにCO2の排出量も48g/kmと非常に低く、50g/kmという欧州の新しい規定で優遇される数値を下回る。欧州では2021年までにCO2の排出量を平均値で95g/kmにまで下げる規制があり、それを超えた場合には1gにつき95ユーロの罰金が課せられる一方で、50gを下回った場合は複数台数として計算できる優遇が受けられる。WLTP(乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法)では、プラグイン・ハイブリッドの燃費計測ではバッテリーが満充電の場合とまったく充電されていない場合、様々な状況を組み合わせて計測することになっているから、評価できる数字だといえる。

今回はまだ開発途中ということで、リデザインされたインテリアのフィニッシュや組立品質に関してはもう少し時間を掛ける必要がありそうだ。基本構造には変更はないが、スイッチ周りの仕上げも豪華さを増し、新しい8シリーズや3シリーズ、X5シリーズなどと同様にインスツルメントパネルは完全にデジタルモニター式になっている。ハイブリッドの関連情報の表示は過剰気味だが、車内の快適性は非常に素晴らしい。

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