ロードテスト アルファロメオ・ステルヴィオ ★★★★★★★★☆☆

2019.02.09

 

はじめに ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 使い勝手 ▶ 乗り味 ▶ 購入と維持 ▶ スペック ▶ 結論

意匠と技術 ★★★★★★★★★☆

全長4.7m、全幅1.95m、全高1.68mという3サイズは、ハイパフォーマンスSUVとして最大級というわけではない。とはいえ、動力性能は1830kgのクルマが7分51秒8でニュルブルクリンクを1周できるだけの強力なものだ。このタイムは、メルセデスAMGがGLC63Sで更新しているとはいえ、それでも見過ごせない実力である。

それを可能にするのは、ジョルジオ・プラットフォームともどもジュリア・クアドリフォリオと共有する、オールアルミの2.9ℓV6ツインターボ。このエンジンはコードネームF154で括られるモジュラーユニットのファミリーに属するもので、フェラーリ488ピスタやマセラティ・クアトロポルテGTSのV8と基本設計を同じくする。アルファ用のそれは2気筒少なく、設計も手直しされているが、6500rpmで510ps、2500rpmで61.2kgmというのは血統を感じさせるに足る立派なスペックだ。

トランスミッションはZF製の8段ATで、通常時には駆動力のすべてを285/40セクションのリアタイヤへ送る。そして、後輪のグリップが限界を超え始めたことを検知すると、四輪駆動機構のQ4システムが、最大50%のそれを前輪へと分配するのが、ジュリアとは異なる点だ。リアディファレンシャルには1組のクラッチが内蔵され、左右後輪へのトルク配分をアクティブに制御する。

サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン、リアがマルチリンクのセット。標準装備されるアダプティブダンパーは、DNAプロのモードを変更することで、硬軟自在に切り替えできる。また、このモードセレクターはシャシードメインコントロールとも協調しており、操作によりスロットルレスポンスや変速プログラム、トラクションやスタビリティを司るソフトウェアの調整も同時に最適化される。

ブレーキにはテスト車に装備されている、軽量なカーボンセラミック素材を用いたディスクがオプション設定される。そのほかにも軽量化への配慮は随所に及び、ドライブシャフトはカーボン、サスペンション部材やドア、ボンネット、フェンダーなどのボディパネルにはアルミが奢られた。テスト車の実測ウェイトは、満タン時で1931kg、前後重量配分は54:46だ。

 
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