[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

ロードテスト アルファロメオ・ステルヴィオ ★★★★★★★★☆☆

2019.02.09

 

はじめに ▶ 意匠と技術 ▶ 走り ▶ 使い勝手 ▶ 乗り味 ▶ 購入と維持 ▶ スペック ▶ 結論

内装 ★★★★★★★☆☆☆

ステルヴィオ・クアドリフォリオの、ダークだが目的の明確なコクピットは、むしろ効果的にエキサイティングな走りを予感させる。十分に高い質感を全体的に満遍なく備えているかといえば、アウディやメルセデスAMG、ポルシェといったライバルには及ばない。しかしトリノでは、ジュリアと同じく、それでもステルヴィオのユーザーが興味を失わないであろうことに賭けたのだ。

とはいえ、1000万円以上を支払うとなれば、600万円ほどでクルマを買うときよりそれらを気にするはずだ。とりわけ、空調の操作パネルやシフトレバー、ステアリングコラムを覆うプラスティックやステアリングホイールのスイッチ類のチープさは、上面がレザー張りのダッシュボードやカーボントリムのリッチさでも紛らわせはしない。

しかし、マテリアルのみごとさに目を奪われる箇所も確かにある。ステアリングコラムに設置されたアルミの大ぶりなシフトパドルは、見た目も手触りも素晴らしい。カーボンシェルを用いたオプションのスパルコ製シートは、ルックスばかりでなくホールド製も申し分ない。もっとも、標準装備のヒーター付き電動スポーツシートのほうが快適ではあるだろうが。フラットボトム形状の小径ステアリングホイールは、前後方向のアジャスト幅こそもう少し欲しいが、レザーとアルカンターラ、カーボンのミックスで、最高の感覚。足りない部分もあるが、それでも興味を高めるに十分すぎる要素だ。

車内の広さや使い勝手の面で、ジュリア・クアドリフォリオを上回るというのも、魅力のひとつだ。着座位置は、一般的なこのクラスのSUVの水準ほどは高くなく、ドライビングポジションはやや寝気味だが、それでも後席には成人が過ごすに文句ない空間が確保できる。惜しむらくは、思ったより低く、脚を曲げて座る姿勢を強いられることだ。

スペースセーバー式のスペアタイヤを下ろして500ℓ強という荷室容量は上々だが、広大というほどではない。積載物を固定するためのポイントは標準装備され、カーゴネットや荷室をフレキシブルにアレンジするレールシステムがオプション設定される。

 
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