[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

ロードテスト アルファロメオ・ステルヴィオ ★★★★★★★★☆☆

2019.02.09

 

はじめに ▶ 意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 使い勝手 ▶ 購入と維持 ▶ スペック ▶ 結論

乗り味 ★★★★★★★★☆☆

硬い乗り心地、妥協のないダンピング、超鋭い方向転換と大胆なスロットルオンでのコーナリングバランス。このクラスにおいて、それらでほぼすべてのライバルを上回るステルヴィオ・クアドリフォリオは、スポーツカーのように扱えるSUVだ。それも、アグレッシブなスポーツカーのような。われわれは5年前、同じことをマカンターボでも言っている。また、少なくともパフォーマンスカー分野で、最新の4WDシステムが、よりピュアな後輪駆動より優れたドライバーズカーを生み出しているのではないかと評価したこともあった。

しかし、そんな中にあっても、このアルファロメオは真に特筆すべき一台だ。レスポンスの良さや敏捷性、正確さを備えたハンドリング、ボディコントロールの緊密さ、中速コーナーでの鮮烈なまでの安定感、連続するコーナーでも重量や高い重心を感じさせない巧みさの持ち主である。

アドバンスド、エフィシエンシー、ナチュラル、ダイナミック、そしてレースと5つ用意された走行モードのいずれを選ぶかは、おそらくハンドリングに大きな影響を与える。パワーステアリングやアダプティブダンパー、トルクベクタリングにスタビリティコントロールのセッティングの違いは、エンジンやギアボックスに表れるそれより明確だ。乗り心地はどのモードでもそこそこ粗く、ややアグレッシブに感じる程度に固いが、それはサスペンションをより硬くして、市街地でも特に荒れた路面を走った場合の話だ。

とはいえ、よりハードなモードを選ぶと、このステルヴィオの最高の走りを引き出してくれる。エンジンは本領を発揮し、ステアリングは手応えとフィールのバランスが最適化され、スタビリティコントロールはアクティブだが、必要以上の介入が抑えられる。みごとなコンビネーションだ。速度域の高い道路での走りには、テスター陣はダイナミックモードを選び、アダプティブダンパーのみをソフトに設定するのを好んだ。

サーキットでは、もちろんレースモードが最高の仕事ぶりをみせるが、ここでもサスペンションはミッドに落としたほうがいいだろう。ダンパーをハードモードにすると、まるで見えない巨大な万力に挟まれたかのごとくボディは動かない印象で、ドライバーをさらに熱狂させたり喜びの新たな高みに引き上げてくれたりするものではない。

 
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