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回顧録 スモールクーペ対決 ミニ・クーペJCWとライバルたち 前編

2019.02.09

剛性の高いボディ

クーペのルーフがもたらす最大の潜在的恩恵はボディ剛性の向上である(ちなみにボディシェルはハッチバックより25kg軽くなっている)。となれば、ハッチバックJCWと同じサスペンションが、よりうまく働いてくれるに違いない。

スプリングは驚くほど硬いが、それゆえミニ・クーペのボディ剛性を感じ取りやすい。最近乗ったクルマのなかでは、BMW M3 GTSあたりと似た感覚である。剛性の低いクルマはルームミラーの振動やステアリングのキックバックでわかる。

つまり逆にいえば、不要な振動や介在物の存在を感じさせず、路面の感覚をドライバーに伝えてくれるのが剛性の高いボディなのだ。M3 GTSもミニ・クーペもそうだ。

だからといってこんなに乗り心地を硬くしなくてもよさそうなものだが、ミニ・クーペは本当に硬い。誰がこんな硬さを求めているのか不思議でならない。おかげでボディの落ち着きは同セグメントのベンチマークであるルノー・ルーテシア・カップを比較に持ち出しても最高レベルだが、反面、路面の凹凸を踏み越えるときのショックはまるでおよばず最悪である。

 
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