初試乗 メルセデス-AMG A45S プロトタイプ 1ℓ当たり210ps 先進の四輪駆動

2019.02.22

 

後輪の片側へ100%のトルクを伝達

駆動輪は主に前輪となることには変わりはないが、2枚の独立したクラッチを備え、必要に応じて100%の駆動力をリアへ伝達することが可能なだけでなく、右後輪か左後輪、どちらか一方に100%の駆動力を与えることも可能。トラクションの状況やスロットルの開度、ヨーアングルやステアリングの切れ角などを複合的に判断して、処理される。ざっくりいうと、最新のE63S 4マティックに搭載されているシステムと同様だといえる。

まだプロトタイプとなるA45S 4マティックに乗ったのは、AMGが冬季テストを定期的に行っている、スウェーデン北部のアリエプローグに設けられた凍った湖に設けられたテストコースと、この付近の凍結路。A45以外の新しいAMGモデルも、ほかのハンドリングコースで概要の紹介がなされている。われわれは、巨大なスキッド路面のような場所で、このハイパーハッチをドライブするわけ。

新しいA45Sをカモフラージュ越しに観察してみるが、特に驚かされるような部分は、アピアランス上はない。標準モデルと同じ4代目4クラスのボディシェルを持っているが、外板は多くの場所で変更が加えられている。例えばフロントフェンダーは、A35 4マティックよりも幅の広いタイヤを収めるために、わずかに外側に膨らんでいる。リアハッチの上部には、ルーフからスムーズな気流を生み出し、高速域でのダウンフォースを増やすために、後付けの大きなウィングが付く。その他のフロントやリアのバンパー周りのスタイリングに関しては、カモフラージュで確かめることはできない。

車内はA35 4マティックとの共通点が多い。低い位置に据えられた、彫りの深いフロントシートと、スイッチ類が盛り込まれたマルチファンクション・ステアリングホイールが迎えてくれる。インフォテインメント・システムとインスツルメント用の大きなモニターを収める大きなハウジングが、ダッシュボードの上部を締めている。もちろんこれらは、最新で完成度の高いメルセデス・ベンツ製MBUXオペレーティング・システムで動作する。

ドライビング・アカデミー講師のレンジャーによれば、新しい四輪駆動システムの効果は、凍結路でも顕著にわかると話す。「明らかにトラクションが増しています。後輪により大きいパワーを伝えられるだけでなく、より高い正確性をもって左右それぞれへの伝達力を変化させることができるのです。すぐに気づくと思いますよ」

 
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