足るを知るとは? アルピーヌA110/マクラーレン・セナ同時テスト 前編

2019.03.03

100字サマリー

レースの世界ではパワー/スピード/タイヤグリップがあればあるほど良いマシンですが、公道上ではそれほどでなくてもいいのでしょうか。何をもってじゅうぶんとするのか、マクラーレン・セナとアルピーヌA110に山道で試乗して考えてみました。

もくじ

今回の比較が持つ意味
共通する概念も
ワインディングで実力をためす
蘇る昔の記憶
扱いやすいアルピーヌ
ドライバーの腕が試されるクルマ

今回の比較が持つ意味

はじめに断っておくが、これは比較テストではない。勝者も敗者もなければ、登場するクルマじたいもわたしの伝えたいところを形にする意味合いでしかないのだ。

つまりここにあるマクラーレン・セナがべつにほかのハイパーカーでも、あるいはフェラーリ812スーパーファストやランボルギーニ・アヴェンタドールSVJのようなスーパーカーの頂点に位置するクルマでもよかったわけだ。

対するアルピーヌA110にしても今回のお題目にはまちがいなくうってつけなのだが、これが仮にロータス・エリーゼだったとしても意味として変わりはないのだ。

というわけで、さながら羊飼いの子ダビデが巨人ゴリアテを征伐する旧約聖書のくだりのごとく、5万ポンド(717万円)のちっぽけなスポーツカーがカーボンファイバーの鎧をまとった75万ポンド(1億700万円)ものハイパーカーを打ち倒す話を期待された向きには、ごあいにく様というしかない。

 
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