試乗 新型BMW Z4 sドライブ20iスポーツ ハンドリングは要改善

2019.03.21

レスポンスと経済性は良

やや大人しく走っていると、非常によくバランスが取れていることがわかる。コーナー中盤でアクセルを踏み込んだ時のレスポンスも良好だ。しかし、これだけ良いタイヤを装着していると、このエンジンではパワーオーバーに持ち込むのは難しい。Mスポーツ・プラスを選択すればアクティブ・デフが装着されるsドライブ30iが好ましい。

エントリーレベルの2.0ℓエンジンには、やや穏やかな走り方が似合うようだ。絶対的な動力性能の不足を余裕感で補っている。1450rpmから6500rpmの回転域では最大トルクも最大出力も得られない300rpmほどのトルクの谷があるのだ。

M40iのように7000rpmまで回るわけでもないばかりか、4気筒エンジンの中でもベストとはいえない。しかし、レスポンスや経済性は評価に値するだろう。燃費は15.9km/ℓに達し、航続距離はなんと800km近くになるのだ。

実際、攻め込んだ走りをしようと思わなければ、このパワートレインには文句のつけようがない。エンジンやトランスミッションには複数のモードが用意されているが、いずれを選んでもその制御は適切だ。スポーツ・プラス・モードでは十分な駆動力が与えられ、勇ましいサウンドも聞こえてくる。悲しいかな、そのサウンドの一部はヘッドレストのスピーカーから発せられているのだが。

 
最新試乗記