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海外初試乗

2019.04.07

新型911カレラ4S vs ロータス・エヴォーラGT410スポーツ vs アウディR8 V10 比較試乗

新型911カレラ4S/ロータス・エヴォーラGT410スポーツ/アウディR8 V10

文・マット・ソーンダース 

最高のハンドリングマシン

エヴォーラではすべてのギアシフトで、タイミングの良いダブルクラッチと、2段階のシフト操作が必須であり、シフトダウンではブリッピングが求められる。そして、このV6エンジンではトルクが不足しているため、ドライバーは常により多くのシフトダウンを行う必要があるのだ。

911の8速PDKギアボックスにこれ以上の進化など望めないだろう。そのシフトチェンジはほとんどシームレスで、3.0ℓフラットシックスが発揮する豊かなトルクは、時に変速そのものを不要にしている。

それでも、ロータスで完ぺきなダウンシフトを決め、V6エンジンを7000rpmまで回して、その咆哮を響かせることができれば、思わず自分のことをエマーソン・フィッティパルディだと思うかもしれない。

確かに、911のパワートレインはフレキシブルで、滑らかな回転上昇と優れたレスポンスを併せ持ち、多くの魅力に溢れてはいるものの、エヴォーラほどの刺激は味わわせてくれない。


素晴らしく機敏なハンドリングと、コーナーでの落ち着きという点では、911とエヴォーラの間に差など無く、911の重量や重心位置の高さがもたらす不利も、その見事なサスペンションと四輪操舵技術がカバーしている。

ポルシェが履くグッドイヤー製タイヤは、ウェット路面で非常に安定した挙動を見せる一方で、ロータスのミシュラン・カップ2は、十分に温めた状態であれば、ドライではさらに優れたグリップを発揮し、それだけで、エヴォーラのステアリングを握るドライバーに、このクルマとのさらなる繋がりを感じさせる。

だが、エヴォーラの見事な走りを味わうためにもっとも重要なのが、車両の状態や路面状況、さらには道の混雑度合やドライバーの自信といったものであり、こうしたものが揃って初めて、このクルマは最高のパフォーマンスを見せてくれるのだ。

シャシーとステアリングからは多くのフィードバックがもたらされ、サイド方向のグリップとハンドリングのレスポンス、さらにはそのコントロール性が、路面の滑らかなタイトな高速コーナーを、このクルマにとって最高の舞台にしている。

 
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