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長期テスト アストン マーティン・ヴァンキッシュS(4) 不満ごくわずか 意外な燃費

2019.04.11

時代遅れのシステムも

ナビをはじめとするインフォテインメントシステムは、正直時代遅れだ。提案するルートはいつも疑わしく、到着予想時刻も怪しい。だが、使っているうちに慣れてくるものではある。アストンも問題を認識していたのか、DB11にはメルセデスのシステムが採用されている。

あの完璧にモダンなアストンにメルセデスのウィンカーレバーが紛れ込んでいるのだが、実はヴァンキッシュのものもフォードの「プレミアムオートモーティブグループ」在籍時の遺産だ。正直、いつでも感動するかと言えばそうでもない。そこらでのクルマにも採用されているのだから。TVRですら独自のウィンカーレバーを使用していたというのに。

アナログの速度計は使えず、デジタルメーターはカシオの腕時計のようだ。一方で、ギアスイッチは非常に使いやすい。ボタンはガラスに覆われ、ダッシュボードに整然と配置されている。キーは相変わらず奇怪だ。キーを差し込んですぐにクルマをスタートさせないと、もう一度差す直す羽目になる。しかし、少なくとも差す場所はあると思うことにしよう。

ヴァンキッシュSの動力性能は素晴らしく、パワートレインも驚異的だ。快適で、魅力的で、感動的で、美しく、騒がしく、好ましく、そして実用的でもある。これと比べて短所はどれほどの大きさだろうか。もちろん、ほぼないに等しい。

 
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