カーレビュー

2019.04.13

ロードテスト ベントレー・コンチネンタルGT ★★★★★★★★★☆

ベントレー・コンチネンタルGT W12ファーストエディション

テスト日 : 2018年5月2日

価格 : 19万1500ポンド(約2873万円)

結論 ★★★★★★★★★☆

「卓越した高級GTはダイナミズムを加えたが、クラストップを奪取するには至らない」

コンチネンタルGTのスポーティ志向への再調整は、この新型12気筒を積んだ発売記念仕様モデルで好スタートを切ったといえる。われわれがベントレーに期待する、マテリアルの贅沢な質感や最高峰の高級感、一級品の洗練された走りなどはそのままに、ドライバーへのアピールという点では先代とスーパーGTカテゴリーのベストハンドリングカーとの間を隔てていたギャップの、その中間点くらいに達していると評していいだろう。

このクルマは現実的なパフォーマンスや路面を問わないスタビリティが非常に高く、日常使いしたい顧客の関心を強く惹きつけるだろう。だが、オーナーになれば、先代よりずっと優れたボディコントロールやコーナリングでの安定感も、同時に手に入れることができる。

とはいえ、いくつかの細かい点によって、クルーの技術陣が運動性能をこれ以上高められなかっただろうと思わされるのも事実だ。しかも、ハンドリングのアジリティやクルマとの一体感とツーリングでの快適性の折り合いを、はるかにうまくつけているライバルも存在する。とはいうものの、このクルマには絢爛さやラグジュアリーさが求められ、その代償として重量がかさんでしまう。それを踏まえてみれば、ドライバーズカーとして大きな進歩を遂げたといっていいだろう。今後のさらなる発展に期待して、注目していきたいクルマだ。

担当テスターのアドバイス

マット・ソーンダース

新型GTのメカニズムには、まだ重要なピースが抜けているのではないだろうか。より軽量でよく回るV8ユニットと、それに見合ったスペックのシャシーを組み合わせたバージョンが、個人的には高級スーパーGTの理想形だ。

サイモン・デイヴィス

2.3tの巨獣であることを踏まえれば、その走り出しぶりには驚きを禁じ得ないものがある。有り余るトラクションを利して発進すると、そこからは初期加速が強力に高まっていくのだ。

オプション追加のアドバイス

この価格帯にあっては、6500ポンド(約98万円)という金額は取るに足らないものだろう。それで手に入るのだから、ネイム・フォー・ベントレーは外せないオプションだ。このプレミアムオーディオ、実に素晴らしい。

改善してほしいポイント

・スピード仕様には採用されるであろう、カーボンセラミックのブレーキディスクと軽量ホイールとのいち早い導入を。セカンダリーライドの好ましくない部分を軽減してくれるはずだ。
・DCTのリファインは、今後も続けてもらいたい。
・先進的な合成素材も、インテリアに導入してみてはどうだろう。見た目や手触りはリッチなまま、軽量化も実現できるはずだ。

 
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