BENTLEY 100th Anniv.[オリジナル記事を見る]AUTOCARのロゴも100年前に

海外初試乗

2019.04.14

スーパーGT対決 ポルシェ・パナメーラ vs メルセデス-AMG GT 真のオールラウンダーは

ポルシェ・パナメーラ/メルセデス-AMG GT

文・アンドリュー・フランケル 

パフォーマンスはメルセデス

では、メルセデスはどうだろう? より快適で、はるかに軽量、スポーティな2シーターのGTクーペで、AMGがハンドリングのチューニングに苦労していたことを考えれば、あまり多くは期待できないだろうと思ったが、このクルマはその予想を覆してみせた。

その差は大きなものではないが、明らかにこのクルマのコーナーへの進入速度はパナメーラを上回っておリ、さらに、キャビンに響くサウンドもより魅力的だ。車外であれば、テスト車両のパナメーラに装着されていたオプションのスポーツエグゾーストが、素晴らしいサウンドを奏でるが、キャビンで聞くAMGのサウンドは、より鋭くエキサイティングなものだった。

さらに、AMG GTが搭載しているのは、デュアルクラッチではなく通常のオートマティックだが、トルクコンバーターに湿式クラッチを採用するこの9速ギアボックスの変速スピードが、パナメーラのZFユニットに劣っていたとしても、それに気付くことはなかった。

しかし、真の違いはこの2台のコーナリングにある。オプションの四輪操舵システム(AMGの英国仕様では標準だ)を装着していれば、パナメーラのコーナリングももう少しマシになっただろうが、それでも、AMG GTとの差を完全に埋めることはできない。


すべてにおいてメルセデスがポルシェを上回っており、よりクルマとの繋がりを感じさせ、ドライバーを楽しませるとともに、より多くの刺激と自信を与えてくれる。これほどの速さを誇るヘビー級のクルマであれば、何よりも自信が重要となるのだ。

非常に正確なステアリングで、コーナーのアペックスに向けて素直にノーズが向きを変え、しなやかなダンピングを見せるサスペンションは、時に本物のスポーツカーに乗っているかのように錯覚させるが、このクルマは車重2tを越える4ドアモデルというのだから、まったく驚かされる。だが、これは真実だ。

帰り道では、このクルマのさらなる魅力についても考えることができた。AMG GTはパナメーラほど静かで快適なモデルだろうか? おそらく、パナメーラのほうがボディサイズで上回るにもかかわらず、AMG GTのノイズがやや大きいように感じられたが、ダンパーセッティングをもう少しソフトにすれば、わずかながらもより滑らかになるだろう。それでも、この2台はともに驚異的に静かで快適なモデルであり、些細な差など問題ではない。

 
最新初試乗

人気コンテンツ