試乗記

2019.04.14

スーパーGT対決 ポルシェ・パナメーラ vs メルセデス-AMG GT 真のオールラウンダーは

ポルシェ・パナメーラ/メルセデス-AMG GT

文・アンドリュー・フランケル 

番外編:BMW M5コンペティション

ひとつ質問だ。BMW M5コンペティションはこの2台と同じくらい速く、より軽量でさらに大きなトランクスペースまで備えているというのに、それでもAMG GTに(パナメーラは一旦お忘れ頂きたい)2万5000ポンド(365万円)も多く支払いたいと思うだろうか?

ルックスは間違いなく重要なポイントだろう。AMG GTもパナメーラも、毎日乗るファミリーサルーンとしては見慣れないエクステリアデザインをしており(だとしても、このメルセデスの中味はほとんどEクラスそのものだ)、インテリアはより豪華だが、率直に言って良識はあまり感じられない。

では、路上ではどうだろう? BMWも速さでは引けは取らない。こちらも四輪駆動システムを持ち、AMG同様、ドリフト好きのためにリア駆動のみの設定も可能だが、いまだに、公道に相応しいセッティングは見つけ出すことはできていない。コンフォートモードでは柔らすぎ、スポーツプラスは言うに及ばず、スポーツでも堅すぎるダンピングは、コンペティション専用のサスペンション仕様が原因だろう。


サーキットでは素晴らしい動きを見せるに違いないが、誰もこのクルマをレーストラックに連れ出そうなどとは思わないはずであり、このサスペンション仕様はまったく公道向きではない。

結局、M5コンペティションは、AMG GTとパナメーラの2台に素晴らしい問題を定義したが、それでも、この2台を単なる高価なオモチャのように見せることには失敗している。

だが、より手ごろなスタンダードのM5であれば、こうした問題提起は興味深いだけでなく、この2台をもっと落ち着かない気分にさせたに違いない。

 
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