海外試乗

2019.04.20

狙い過ぎたマツダ・ロードスターのライバル BMW Z1とロータス・エランS2

BMW Z1/ロータス・エランS2(M100)

文・グレッグ・マクレマン 

エンジンとトランスミッションはいすゞ製

M100型ロータス・エランを多くの自動車メーカーは、革命児としてもてはやしたが、そもそもロータスといえば、軽量なスポーツカーのパイオニア。オリジナルのエランと同様に、M100もまたセントラル・バックボーンシャシーに独立したフロアパンを持ち、スチール製のアウトリガー部にリベットと接着剤を用いて固定されていた。さらにボディ下部とドアのインナーパネルがボディ剛性を高める役目も果たしている。

BMW Z1と同様に、エランもプラスティック素材と整形技術の向上を活用。アシュランド社が開発した、温水で加熱された金属型に樹脂を注入する成形技術により、硬化時間を半分へと短くしている。

1980年代のロータスは、年間1000台を超える程度の数しかクルマを生産しておらず、最も開発費用がかかるコンポーネンツには、大手自動車メーカーからの供給が不可欠だった。そこで発表されたのが、当時の親会社であったゼネラルモーターズではなく、日本の商用車メーカーのいすゞとの連携。エンジンなどのパワートレインの供給を受けることになる。

当時のいすゞは、ジェミニなど魅力的でエキゾチックなクルマも販売しており、選ばれたのは1588ccの4気筒ターボエンジンで、SEとS2グレードがラインナップされた。また、ごく少数ながら自然吸気の1.6ℓモデルも製造されている。

横置きに搭載された4気筒エンジンには、マルチポイント・フュエルインジェクションが組み合わされ、ロータスでチューニングを受けることで167psを発生。ライバルのZ1とほぼ肩を並べると同時に、MX-5(ロードスター)より遥かにパワフルだった。また5速マニュアルもいすゞからの提供だったが、ファイナルレシオ変更し、容量の大きいクラッチを装備することで、エランの不足のないパワーをしっかりと受け止めた。

 
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