[ABARTH 70周年]嶋田智之が、いま見つめるABARTH 595

ロードテスト ジープ・ラングラー ★★★★★★★★☆☆

2019.04.21

結論 ★★★★★★★★☆☆

「ジープを象徴するオフローダーは、さらに性能を高めた」


世代交代を果たしても、ラングラーはタフさでもオフロード性能でも最良の部類に数えられる一台だったが、それは驚くことではない。ジープは、この四駆の熱狂的なフォロワーたちを繋ぎ止めておく術を熟知している。イメージはきわめて重要だが、究極的には信じがたいほどの悪路走破性こそがその魅力の拠りどころだ。

オーバーランド仕様でさえ、JL型ラングラーはその両方を存分に備えている。しかし、その荒地を疑いの余地なく駆け抜ける能力と同じくらいすばらしいのは、日々の使い勝手が向上したことだ。このことは、ラングラーの守備範囲の拡大にもっとも貢献すると思われる。キャビンは広くなり、仕上げの水準も高まった。乗り心地やハンドリングは、一般的なSUVのオルタナティブになり得るような類の洗練性を備えてはいないが、数kmは走らなければ舗装された道がないような場所でできることを考えれば、すぐにそれを許容できてしまうはずだ。

もちろん、オフロード愛好家は、本格的な悪路走破性を追求するルビコンを選ぶだろう。しかし、日々の足として使いながら、休日にクロスカントリーを楽しむこともある程度なら、オーバーランドがベストチョイスだと思う。オン/オフ共に使える4×4としては、もっとも無骨なクルマかもしれないが、同時にそのカテゴリーで最高のクルマでもまたあるのだ。

担当テスターのアドバイス

リチャード・レーン

実際にルビコン・トレイルを走った経験からいえば、本気でオフロードを走るなら、ルビコンに装備される切り替え式デフロックが欲しくなるはずだ。その最上位グレードは、ヴィジュアル的な仰々しさでも一番上を行くが、それはラングラーの魅力の大きな部分を占める要素だ。

サイモン・デイヴィス

ロンドンで大きなクルマを運転するのはストレスだ、なんて言ったのは誰だろうか。このラングラーで狭い道を走ると、それを見た他のクルマのドライバーたちは進んで道を譲ってくれた。そんな機会を目にすることが、今後は増えるに違いない。

オプション追加のアドバイス

オーバーランド仕様は、デイリーユースに最適なグレードだろう。しかし、どうせならルビコン2ドアのディーゼル車に乗りたい。それも、675ポンド(約10万円)のヘライエラのように、鮮やかなオプション色を塗って。ハードコアなオフロード用アイテムは標準装備されているが、481ポンド(約7.2万円)のルーフキャリアと175ポンド(約2.6万円)のカヤックキャリアは必須だ。

改善してほしいポイント

・左足を置けるフットレストがあればいいのだが。
・ユーロNCAPで1つ星判定の安全性には、見直しの必要がある。メルセデスのGクラスが5つ星であることを考えれば尚更そう思える。
・オンロードでの乗り心地改善を。ただし、ヘヴィデューティーなメカは残したままで。

 
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