いま買えるMTスポーツ試乗 BMW M2コンペティション/アバルト595コンペティツィオーネ

2019.04.30

古典的MTスポーツ 595コンペティツィオーネ

今回の乗ることができたもう1台のMTはアバルト595である。現在は4モデルあるアバルト595の中で、5MTが選べるのは標準の「595」と最も高性能な「595コンペティツィオーネ」の2種類。今回の試乗車は後者の595コンペティツィオーネだ。

アバルト595も主力は2ペダルだが、595の2ペダルは変速機本体をMTと共用する「ロボタイズドMT」だということだ。ロボタイズドMTは作動そのものがDCTほど電光石火ではなく、またATほど柔軟でもないので「変速……とくにシフトアップ時のタイムラグが大きい」と毛嫌いするエンスージアストも少なくない。

もっとも、タイムラグがあるといっても実際の変速時間はうまいドライバーの手動操作よりもずっと短いし、この種の変速機が世に出てから20年以上が経過しており、アバルトのロボタイズド5MTはもはや完成の域に達しているといってもいい。

ただ、それでもスムーズに操るには独特のコツが必要だから、やはり伝統的な3ペダルMTのほうがカタルシスを得られる……という意見にも一理ある。

アバルトの3ペダルMTは何の変哲もない横置きの5速型だが、軽自動車に毛が生えたようなスモールカーに詰め込まれた180ps/25.5kg-m(スポーツモード使用時)という強心臓を5MTで操るのはなんとも面白い。

しかも、その作業をより気持ちよくしてくれているのが、「インパネシフト」とも呼びたくなる最高のシフトレバー位置だ。アバルト595のシフトレバーは、ステアリングから無意識に手を下ろした「そこ」にドンピシャに屹立しており、ウデをレバーとステアリングの間で往復させるだけで、MT好きにはパドル操作より心地よいものがある。

 
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